ちょっとの油断が盗難の被害に
電動アシスト自転車は普通の自転車から比べると、数倍以上もする高額商品です。
保管や駐車時する時は、しっかりとした鍵をかけて、盗難にあわないようにしたいものです。
自転車の盗難は、ほとんどの場合、手近の自転車で、簡単なカギしか付いていないと、狙われる確率が高くなります。
電動アシスト自転車はバッテリーが切れた時点で、ただの重い自転車に変わり、普通の自転車と比べると、盗難の率は低くなりますが、ほんのちょっとした時間でも鍵をかけ忘れると、盗難にあってしまいます。
標準でついている錠は、ほとんどの車種が普通の自転車用と同レベルのセキュリティーです。
錠は素手では壊せませんが、バールやドライバーを使えば、あっと言う間に壊されてしまいます。
盗む人間は、手間がかかるのを一番嫌いますから、複数の錠を取り付ける事により、盗難に遭い難くなる言えます。家のセキュリティー「ワンドア ツーロック」と同じ理屈です。
盗まれない・盗られない有効な盗難6つの対策は
- 鍵は複数かける
- 防犯カメラの前を選んで駐輪する
- 有料の駐輪場に駐輪する
- 自宅で保管する時は、シートカバーをする
- 乗らない時は、バッテリーを外しておく
- 防犯登録をする
カッターなどの工具で、切断出来ないくらい丈夫なワイヤーキーがベストです。 太いワイヤーを切るには、大きなワイヤーカッターを用意しなければならず、道具が目立つので被害に遭い難い。
チェーンは余程の太さ、強度のある素材でないと、簡単にカッターで切られてしまい、見かけ程丈夫ではありません。
「ディンプルキー使用で安全」なんて書いてある鍵もありますが、盗んで行く人間は鍵穴をこじ開けるなどせずに、カッターを使って一瞬でバッサリと切ってしまいます。 ワイヤー部が絶対に切断不可能と言う前提なら分かりますが、はっきり言ってザルです。
メーカー補償の規定では、ダブル施錠が補償の前提条件となっている場合もあります。
ガードレールや電柱などに結び付けると、持ち去られ難いのですが、火事や災害時、通行の妨げになりますので、注意して下さい。
出かけた時に、ちょっとの間、停めて置くのも安心な、頑丈な鍵をしておくと、ショッピングや仕事に集中できます。
一般に自転車の鍵の値段は、自転車価格の10%程度が基準と言われています。 10万円以上もする電動アシスト自転車に、100円均一程度のワーヤーロックじゃ、あまりにも寂しいセキュリティーですよね。 使うなら ABUS(アブス) CATENA 685/110 SHADOW RED 85-3603091306ぐらいの鍵(Lv6)を使って欲しいですね。
鍵と言うのは「盗むのが大変そう」と、アピール出来る外観も大事です。 当然、頑丈さはもっと大事、通常の工具では切断出来ないレベルのセキュリティーでないと役に立ちません。
自転車で持って出かける事を考えると、重さは1Kg以下ならば持ち運びも苦になりません。 移動する時は体に巻きつけてたり、自転車に巻きつけたり、駐輪時には自転車が傷が付かない様に、外側に布を巻いたロックが使いやすいようです。
こういう鍵を使っていれば、安心して他の事に集中できますよね。
自宅での保管を考えた時は、長期間駐輪する事も考え、人目につきにくい場所を選ぶと思います。 当然、持ち運び時よりも、よりレベルの高いセキュリティーの鍵が必要になります。 持ち運ぶ訳ではないので、鍵の重さよりも、セキュリティーレベルを優先して考えて良いでしょう。
ABUS(アブス) GranitCityChainX-Plus1060/110 85-3603012002 ぐらいの鍵(LV15の最強レベル)でしたら確実と言っても良いかもしれません。 アブスと言うメーカー(ドイツ)では、鍵のセキュリティーレベルを、Lv1~Lv15の五段階で表示しています。
ワイヤーロック類の使い方で注意する事は、右上の写真の様に、必ずフレームと前輪に錠を通して、ガードパイプなどに固定することです。 前輪は、スパナ一つで簡単に外すことができます。駐輪した場所に行ったら、「前車輪だけ残っていた」なんて事にならないように、ロックの使い方には十分注意して下さい。
街中で駐輪する時は、防犯カメラに映る範囲を選んで停めると、被害に遭い難くなります。
管理人のいる駐輪場なら安心ですが、出来るだけ管理人の目が届く範囲か、見通しの良い場所に、駐輪するのが良い方法でしょう。
外部に保管しなければならない環境の人は、雨による水濡れを防ぐ意味でも、シートカバーの利用は有効です。
シートカバーの表面に、「防犯センサー設置中」と書いた紙を貼って置くと、より安心です。
バッテリーの無い電動アシスト自転車は、盗む人間から見ても商品価値が低く見え、抑止効果のある方法です。
防犯登録シールが貼っても、盗難に対しての効果はありませんが、盗難に遭った場合、所有権の確認と盗難保険の申請に必ず必要になります。
メーカー補償は防犯登録が補償の前提条件
「自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律」で登録が義務づけられています。
購入したら必ず登録を忘れずにして下さい。
これだけでは盗難防止にはなりにくいですが、後日発見された時に、持ち主である証明になります。
メーカー補償の規定では、防犯登録が補償の前提条件となっています。
登録データは10年間、警察のコンピュータに保管され、見つかった時戻りやすくなります
後で説明する盗難補償を受ける際にも、必要となる登録です。
いくら注意したり、対策を施しても、それでも盗難にあってしまうこともあります。
日本の大手自転車メーカーでは、会社独自の盗難補償が用意されています。