電動アシスト自転車の操作法
電動アシスト自転車は電気の力を借りて走る乗り物です。
一般の自転車と違い、電動アシスト自転車特有の使い方があります。
その使い方を知っておかないと、思わぬ事故につながることになります。
まずはスイッチをONにする
電動アシスト自転車はスイッチをONにしないと、ただの重い自転車としてしか機能しません。
走れることは走れますが、一般車と比べ重量が重く、上り坂では重い荷物を乗せたように負担になります。
テレビのスイッチをONにしてテレビを見るように、電動アシスト自転車のスイッチをONにしてから使います。
多くの車種が、左側ハンドル上にある操作スイッチでON、OFFを行います。
スイッチをONにするタイミング
電動アシスト自転車は、電源スイッチがあることが、一般自転車との大きな違いです。
そしてスイッチONするタイミングを覚えることが一番大事なことです。
スイッチをONにする時は、必ず平らで足場の良い地面を選びます。
まず電動アシスト自転車にまたがり、左右の足は必ず地面に着地した状態でスイッチをONにします。
そのままの状態で1~2秒待つと初期設定(キャリブレーション)が終わり準備完了です。
スイッチをONにするだけでは走りだすことはありません。
すすめられない危険な電動アシスト自転車の乗り方
多くの電動アシスト自転車はペダルを踏み込んだ時、踏んだ力に応じたアシスト力で走るように作られています。
つまり片足だけでもペダルに乗せた状態でスイッチをONにすると、電動アシスト自転車は勝手に走り始めてしまいます。
1. 片足をペダルに乗せたままスイッチをONにする動作を思い浮かべてください。
片足がペダル、反対の足が地面、右手がハンドルを握り、左手で操作スイッチ、
ここでスイッチをONにすると、片足片ハンドルのまま動きだし、思わぬ方向に進みバランスを崩して転倒の危険があります。
2. 片側のペダルに全体重が乗るような乗り方(いわゆるけんけん乗り)をすることを思い浮かべて下さい。
先ほど電動アシスト自転車は「踏んだ力に応じたアシスト力」を発生するように作られていると書きましたが、けんけん乗りは正にこの状態になります。
電動アシスト自転車は「強いアシスト力が必要」と解釈し、急発進して振り落とされてしまう危険があります。
3. 交差点で信号待ちの時を思い浮かべてください。
ブレーキハンドルを握らず、不用意にペダルに片足を乗せると、急に走りだしてしまいます。
オートマチックの自動車のように、ブレーキを踏まないでいると除々に前に進むのと同じで、交差点でペダルを乗せたまま停まるのは事故につながります。
4. 子供を前後に乗せて走ることを想像してください。
電動アシスト自転車の重さは、一般の自転車と比べても2倍以上の平均25kg程度、前後に10kgの子供、お母さんが50kg、合計で95kg程度の重さになります。
買い物をして荷物がたくさんある時と同じように、同じ速度からブレーキをかけても、止まるまでの距離は想像以上に伸びてしまいます。
登り坂では電動アシストをしてもらえますが、下り坂ではモーターの若干のブレーキ効果と、ブレーキレバーだけが頼りとなります
重量のある電動アシスト自転車で安全に停止するには、安全な場所で止まる練習し、体にしっかりと覚えさせておくことが大事です。
事故に遭わない安全な電動アシスト自転車の乗り方
- スイッチをONする時は電動アシスト自転車にまたぎ、必ず両足を地面につける
- けんけん乗りなど、急発進につながる乗り方をしない
- 交差点など停止時は必ず両ブレーキを掛け、両足は必ず地面につける
- ブレーキを掛けてから止まるまでの距離を体得しておき、早めに掛けるよう心がける
チャイルドシートに子供の乗せる順序、降ろす順序
チャイルドシートに子供を前後に乗せる場合、降ろす場合、順序を間違えるとバランスを崩し、子供を乗せたまま自転車が転倒するおそれがあります、
この順序だけは確実に覚えて下さい。
■ 子供を乗せる時
後ろに子供を乗せてから前に子供を乗せる
■ 子供を降ろす時
前の子供を降ろしてから後ろの子供を降ろす
後ろのチャイルドシートは、スタンドを掛けた状態だと割と安定していますが、前のチャイルドシートは、ハンドルをしっかりと押さえていないと、少し子供が動いただけで
自転車のバランスを崩します。
この順序をしっかり覚えて、事故に合わないよう注意して下さい。